前回でサルサダンス踊るときに曲と一緒に盛り上がりましょうというお話で曲の構成についてお話しました。今回はその知識をどうダンスに反映するかというお話です。
前回お話した通り、時間という次元を含むダンスにおいてはその時間をどう構成していくかということは非常に大切なことです。特に男性の場合、女性のダンスをリードする立場にあるので、この曲の形式をキチンとつかんでおくことはとても重要で、どこに曲の盛り上がり/盛り下がり(?)がくるのかを考えて、ダンスのそれをコントロールします。女性も気をつけておかなければならないのは一緒ですね。スタミナの計算もしておかないといけないし。(^_^)
具体的には...
1.【イントロ】
雰囲気に合わせて踊る。イントロの最後がブレークがあって
歌の最初が抑制された雰囲気のときはイントロの最後のブレ
ークで男性が女性を抱きしめてストップモーションにすると
歌の始めの雰囲気にスムーズに移行できる。
※ブレーク=曲がビシっと止まるところ
※男性が女性を抱きしめてとめる場合はパートナーとの信
頼関係を先に築いておくこと。初対面の人にひっぱたか
れても僕の責任ではありません。(笑)
2.【歌1番】
最初から飛ばすと後が続かないのでベーシックを中心に。
3.【短い間奏】
ちょっとだけ盛り上げる。
4.【歌2番】
歌1番より少しだけ、いろいろやってみる。
5.【ブリッジ】(ホーンセクションによる4小節ほどの短い間奏)
曲にもよるけど、派手目に。最後にブレークがくることがある
のでディップのチャンス。
6.【モントゥーノ#1】(コーラスとボーカルの掛合い)
いろいろバリエーションを楽しむ。
7.【マンボセクション】(ホーンセクション大盛り上がり大会)
ここが一番盛り上がる。クロスのバックステップを中心に動き
の大きな表現をする。連続スピンのタイミングもここ。最後が
ブレークの場合はディップも可能。
8.【モントゥーノ#2】
ここでもやはりいろいろバリエーションを楽しむ。
9.【コーダ(エンディング)】
雰囲気に合わせて、最後はディップをかける。
文で書いたら、僕が理屈で踊っているように感じるかもしれないけど、ただ音楽と一緒に踊っているだけです。そのダンスで音楽を楽しむためにこういう知識を利用して計算をしているというわけです。
Largo Valle